ミュージカルエリザベート【初日】2019年キャスト・感想

2019年6月7日金曜日初日ソワレ(夜公演)のミュージカルエリザベートを観劇してきました。大人気の作品ということで、6月~8月までの3ヶ月、108回公演です。

※記事内に間違いがあれば教えてください。

 

 

ミュージカルエリザベート


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日本で上映されているミュージカルの中でも人気の高いミュージカルです。宝塚歌劇団エリザベートを上映しており、こちらもとても人気の高い作品です。

ミュージカルエリザベートあらすじ

エリザベートは、幼少期よりおてんば娘でおしとやかなお嬢様ではありませんでした。子供の頃から自由に世界を旅する父マックスに憧れ(家庭教師と浮気するような人ですが)、ジプシーのように自由に生きたいと願う夢見がちですが自分の意志をしっかりと持った女の子。

 

そんな彼女はある日、木登りの途中で転落し、生死をさまよいます。彼女を迎えに来たはずの黄泉の帝王トート閣下はエリザベートに惚れ、生きたお前に愛されたいと彼女を死から救うのです。

 

その後彼女はオーストリア皇帝のフランツ・ヨーゼフと結婚、子供も生まれます。しかし、宮廷でただ一人の男だと言われている厳しいフランツの母、皇太后ゾフィーに何もかもを禁止され精神的に追い詰められていきます。

 

しかしエリザベートは黙って従う女性ではなく、皇太后にも言い返しさらにフランツにも一人にしてくれと言い放ちます。そこでたとえ王家に嫁いだ身であろうとも、命だけは私だけのもの、委ねるのは私だけ、とエリザベートの代表曲「私だけに」を歌い上げるのです。

 

その後仲直りしたように見えるフランツとエリザベートをみたトートは、エリザベートに生きる希望を与えてしまったことを後悔します。「トート=死」なので、生きたいエリザベートに愛されることはまだありません。

 

フランツの裏切りがあってもまだ踊らない、とトートを拒否しますが、最後には暗殺者に刺されてしまいます。トートが現れ、最後はエリザベートはトートのキスを受け入れることで死に絶えます。

 

エリザベート2019キャスト


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6月7日(日)観劇したキャストは太文字です。

 

エリザベート】wキャスト

花總まり/愛希れいか

 

【トート】wキャスト

井上芳雄/古川雄大

 

【フランツ・ヨーゼフ】wキャスト

田代万里生/平方元基

 

【ルドルフ】トリプルキャスト

京本大我(ジャニーズJr.)/三浦涼介/木村達成

 

【幼少期のルドルフ】

大河原爽介/大橋冬惟/加藤憲史郎/陣慶昭

 

【ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ】

未来優希

 

ゾフィー】トリプルキャスト

剣幸/涼風真世/香寿たつき

 

【ルイジ・ルキーニ】ダブルキャスト

山崎育三郎/成河

 

【エルマー】ハンガリー貴族

原卓也

 

【マックス】エリザベートの父

原慎一

 

【ツェップス】新聞の発行人

松井 工

 

リヒテンシュタイン女官長

秋園美緒

 

【ヴィンデッシュ】精神病患者

真瀬はるか

 

【アンサンブル】

朝隈濯朗
安部誠司
石川 剛
奥山 寛
川口大
後藤晋彦
佐々木崇
白山博基
田中秀哉
福永悠二
港 幸樹
山田 元
横沢健司

 

天野朋子
彩花まり
池谷祐子
石原絵理
伊藤典子
彩月つくし
七瀬りりこ
松田未莉亜
安岡千夏
山田裕美子

 

原広実さんがケガのため全公演休演でした。

 

前回のエリザベート

初めてのエリザベートは2017年!(2016?)大阪公演でした。エリザベート花總まりさん、トートは城田優さんです。  城田優さんめちゃくちゃ歌うまい!知らなかった。

 

ハーフでお顔立ちもはっきりしているからか余計トートにものすごく合うなぁと思いました。城田優さんのトートは、良い意味でナルシストに見えました。井上芳雄さんのトートとは全く違うタイプに感じます。

今回のエリザベート感想

最高の一言です。まず、演出や音楽の変更がいくつかありました。私はDVDを持ってないので演出の変更に気づいたのは一部だけですが、全体的に華やかというか派手にみえました。

あと作曲家のシルヴェスター・リーヴァイさんも観劇されてました。

第1の尋問

まず前回と違うなぁと思ったのが、山崎育三郎さんのルキーニが抑え気味だったところです。もっとふざけた奴といいますか、ショーっぽい少し大袈裟な語り方をするイメージでした。今回はセリフの抑揚があまりなく、落ち着いた悪い奴っぽかったです。私はこっちの方が好きですが、初日なので今後変わっていくかもしれませんね。

 

「そう·····エリザベート!」で墓からみんなが出てくるところでさらにエリザベート始まった感がありました。ここで感じたのは、アンサンブルの音量が抑え気味なのでメインの声がよく聞こえる点です。最後までそうでした。

 

聞こえ方のバランス的には良いのかもしれませんが、迫力を感じたいようなシーンでは物足りなく感じました。席によって感じ方は違うので一概にはいえませんが。ちなみに前よりの上手で観劇しました。

トートダンサー

こんなに激しい振り付けだったっけ?と思いましたがやはり変わっていたようです。闇が広がるではアクロバティックでした。でもトートだけでなくトートダンサーもしっかり目立てるのはとても見応えがありますし、「トート様のお通りだぜ!」感があって私は好きです。ダンサーのレベルも高く、美しかったです。

花總まりさんエリザベート

前回も花總まりさんのエリザベートの時に観劇しましたが、やはりもう流石としかいえないですね。表情や、誰かがわかるくらいには舞台と近かったのですがそれでもシシィは少女にしか見えませんでした。少しずつ大人になるにつれ所作や声質も変わる、安定の花總まりさんです。エリザベートそのものでした。

 

  同行した方も花總まりさんエリザベートがみたい!とのことでしたので初日を選びました。

井上芳雄さんトート閣下

井上芳雄さんをみたのは、グレート・ギャツビー以来です。トート閣下とは真逆の人間役です。「井上芳雄さんは本当に歌がうまいなぁ、演技が繊細だなぁ」とただ安心してみられる技術に感動してました。

 

ですが今回、歌い出しから井上芳雄さんのトートに心奪われ「井上さんってこんなにかっこよかったっけ·····?」と幼なじみを好きになるやつみたいになりました。プリンスのような優しい声のイメージですが、トートの強引な感じも良いですね。また、井上芳雄さんのトートには少し人間味のような感情があるようにも感じました。

 

私的には井上芳雄さんのトートは強気で強引ですがなんとなく紳士でもある男性といった印象です。エリザベートに振られるときに傷ついたけど別に気にしてないですし·····!みたいな動揺があるようにも見えました。

 

個人的に好きなのは、幼少期のルドルフに歌う「友達さ。呼んでくくれれば来てあげる」のところが優しく子供に語りかけるようで、表向きは本当に優しい人、何か企んでいる者のようでした。

 

いかにも悪い人より、一見優しく見える人の方が怖いと思うので私はあの言い方が好きです。ルドルフが自分の話をしだすのが自然に感じました。曲によっての歌い分けが素晴らしかったです!

 

もう1点、「死にたいのか?」の言い方。城田優さんはどこからかいつの間にか湧き出てくるようないかにも「人間ではないなにか」感がありました。井上芳雄さんは、どちらかというと人に近いような比較的はっきりとした「死にたいのか?」でした。言わなくても分かってくれる頼りになる人みたいな·····。?

 

お二人のトートの違いとして、完全なる「死」それ以上も以下でもないものが城田優さんで、人間のように感情が表に出てしまう少し人間らしさを感じるトートが井上芳雄さんでした。そして井上トート閣下のネイルは真っ黒じゃなくてネイビーの光沢のあるやつです。素敵。 

田代万里生さんフランツ

いろんな意味で純粋で甘えたなフランツって感じです。せめて今宵だけは·····とものすごくしんどい時に「お母様か私かっ!!!!!」とせまられたフランツの心情が表情によく出ていて面白かったです。

状況が変わっても一方通行にエリザベートを好きで、愛していて、ダメな男フランツ·····

 美しく若い声から年老いていくフランツも見事でした。まるで別人が演じているようです。

 

そしてご結婚、おめでとうございます!

京本大我さん(ジャニーズJr)ルドルフ

今回のエリザベート京本大我さんの実力が半端ないことを知りました。音大出身で技術も経験もある井上芳雄さんトートと歌う「闇が広がる」は圧巻です。

 

井上さんに歌声が飲み込まれることもなく、ルドルフらしい純粋で美しく強い歌声でした。とっても2人の声が良く合うのです。

比喩ではなく本当に鳥肌がたちましたし、事務所のことはよく分からないのですが動画にあがらないのが本当にもったいないなぁと思います。

 

歌もものすごく上手いです。個人的にはどちらかと言うと高めの声が出るタイプなので古川雄大さんに近いなぁと思いました。

 

ファンの方がたくさんいるのも納得ですね。映像にきちんと他の演者と同じように残して写してあげてほしいです。あんなに素晴らしいのに。

もっとたくさんのミュージカルに出て欲しいです。実力者ですよ。

 

ジャニーズについて詳しくないのでTwitterで知ったのですが、ファンの方々が「映像に残して欲しい」「ちゃんと宣伝してほしい」「エリザベートYouTube動画カットしないでほしい」などほんとにその通りだと思いますよ。

 

もったいないです。本当に!!!!!!!

陣慶昭くん(じんよしはる)

子ルドルフ!声きれい!歌上手い!とっても可愛くて良い子なルドルフでした。

2018年には「1789 -バスティーユの恋人たち-」エリザベートが始まる3か月前までは「プリシラ」にも出演!

毎回本当に子ルドルフは全員うまいですよね。将来がとっても楽しみです!体調に気をつけて、頑張ってほしいですね。

 

アンサンブルや気になった演者

エリザベートはアンサンブルの方々のレベルがとっても高いと今回改めて感じました。ツイッターものせます。

 

松田未莉亜さん(まつだみりあ)

女官や娼婦などを演じていた元劇団四季・松田未莉亜さんはTOPHATでスペシャリティーダンサーとして2幕の初めに華麗に踊られていた方です。可愛いですし、伏し目がちなところから目線だけパッと前を向くときの目力が魅力的です。

指先まで滑らかな動きでダンスの実力もバツグン!「エステ」では「ザワークラウトパック♪」と歌っています。

「マダムヴォルフのコレクション」では、ピチピチのロミィ、また火事で焼死するアランソン公爵夫人も松田さんです。

松田みりあさんのTwitterはこちら⬇

美麗さん(みれい)

みなさん美しいのですが、美麗さんは特徴的でまたお顔がとっっっっても小さく、すぐに彼女だとわかります。

「ミルク」では上手側、「マダムヴォルフのコレクション」ではマデレーネでした。抜群のスタイルは舞台でとても良く映えますね!

宝塚時代は麗奈ゆうという名前でなんと男役でした。

美麗さんのTwitterはこちら⬇

田中秀哉さん

去年?か一昨年のM・A・Pでお目にかかりました。綺麗でよく通る声で「エーヤン」最初の「さらば悲しみよエーヤンエーヤンエリザベート!」を歌っていました。

すーごいきれいな声。もっと聞きたいです。そのあともダンスがとってもきまっていて魅力的な俳優さんだなぁと思いました。

舞台後方にいても目の動きや表情がよく分かる方だなと思います!

田中秀哉さんのTwitterはこちら⬇

真瀬はるかさん

精神異常者で自分をエリザベートだと思っているヴィンデッシュですが、叫ぶようなところも歌もとても引き込まれるような演技でした。

歌が上手いです。うまいからこそ、セリフっぽかったり喋るように歌うところの耳障りが良いです。

他の役も見てみたいと思いました。

真瀬はるかさんのTwitterはこちら⬇ 

演出や音楽

CDや前回と違う?と思った点を書いていきますが間違ってる場合もあります。なんせDVD持ってないので·····(言い訳)

エーヤン

エーヤンがちょっと壮大というかこんなにパレード感強かったかな?と感じました。生オケだからかもしれませんが楽しくて好きです。

マイヤーリンク

トートダンサーの振り付けが全体的に激しめで豪華でした。周りが激しくても飲まれることの無い井上トート(古川さんもきっとそうだと思いますが)だからこそできるのかもしれません。

京本大我さんはクルクル回されてました。

マダム・ヴォルフのコレクション

前回は四角い枠に乗って登場してきた娼婦たちですが、今回はありませんでした。あのショーっぽい感じが私は好きだったのですが、人だけで舞台を大きく使うような難しい演出に変わりそれも楽しめたので良かったです。

また、全体的にセクシー感が増していました。

 

他にも思い出したら追記します!

エリザベート2019初日のカーテンコール

 

モーツァルト!でも見ましたが、音楽家のシルヴァスター・リーヴァイさんの明るい挨拶はとってもかわいいです。 頑張って日本語を使ってくださるのがとても好印象です。

素敵な音楽に素敵な方!素晴らしい音楽をありがとうございます。

 

そして最初の少しだけトート感を出して喋ったけどやっぱりやめて素で話し出した井上芳雄さんとってもキュートでした。

演出の小池さんがレ・ミゼラブルは基幹産業でエリザベートは隙間産業といった発言を受けて井上芳雄さんが「3ヶ月もやるのに!?!?!?」となって周りがなだめるシーンもありました。

花總まりさんは、宝塚時代からなんどもエリザベートを演じてらっしゃいますが、やはり難しい役だと仰っていました。難しく思ってるようになんて欠片も見えません! 

 

ほんとに素晴らしい、作品でした!これから3ヶ月間、誰一人かけることなく千秋楽を迎えて頂きたいと思います!!

次は古川雄大さんのトートがみたいな!